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古着とヴィンテージの違いとはなんだろうか?

答えは明確だ。

古着とは、誰かが一度袖を通した服のこと。
そしてヴィンテージとは、時代を超えて価値を持ち続けている服のことだ。

もちろん、明確な定義や年数の基準があるわけではない。
一般的には、製造から数十年が経過した服をヴィンテージと呼ぶことが多い。
しかし、単に古いというだけでヴィンテージになるわけではない。

そこには、時代背景やデザイン、素材、製造技術、
そして長い年月を経てきたからこそ生まれる魅力がある。

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01 / BAND T-SHIRTS

バンドTシャツ

バンドTシャツの魅力は、「音楽愛の表現」と「1枚で主役になる高いデザイン性」を同時に楽しめることです。特に当時の空気感をそのまま残しているヴィンテージには、ファッションとカルチャーの融合がなされています。

David Bowie Heroes Tシャツ

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1990s David Bowie “Heroes” T

デヴィッド・ボウイは、時代ごとに音楽性と姿を変え続けたことで知られるアーティストです。1977年に発表されたアルバム『Heroes』は、当時のベルリンで制作されたいわゆる「ベルリン三部作」の一枚で、実験的なサウンドと詩的な歌詞によって、ロックを一つの芸術表現にまで昇華させた作品として語り継がれています。

こちらは、そのアルバム『Heroes』をモチーフにした90年代のTシャツです。数あるアーティストの中でも、変幻自在に姿を変え続けたボウイの生き方そのものが、自分自身の価値観に最も大きな影響を与えてくれた一人。今回のコレクションの中でも、特に思い入れの強い一枚です。

Madvillain Tシャツ

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2000s Madvillain T

MadvillainはラッパーのMF DOOMとプロデューサーのMadlibによるユニットで、2004年に発表したアルバム『Madvillainy』は、その独創的なサウンドと世界観で高く評価されています。

こちらは、10代の頃にオーストラリアで購入した一枚です。当時はアーティストの背景も何も知らずに、ただ太陽の光で色褪せたその風合いに惹かれて手に取りました。グラフィックの退色具合や、ボロボロになった生地感——今振り返ると、この一枚との出会いが、自分の古着に対する価値観の原点になっています。

Bauhaus Tシャツ

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1990s Bauhaus T

Bauhausは、1979年にデビューしたイギリスのロックバンドです。ゴシックロックの先駆けとして知られ、当時のシーンの中でも異端と呼ばれる存在でした。既存のロックの枠に収まらない耽美的で陰影の強い世界観は、多くのフォロワーを生み出しています。

こちらは、そんなBauhausのグラフィックの中でも特に珍しい一枚。数多く出回っているバンドTシャツの中で、なかなか見かけることのないデザインというところに惹かれて手に入れました。

02 / ART T-SHIRTS

アートTシャツ

美術館やギャラリーでしか見られない名作やアーティストの表現を、「着るアート」として日常的に身にまとえる点にあります。

南佳孝 BLUE NUDE アートワークTシャツ

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2000s 南佳孝『BLUE NUDE』アートワークT

『BLUE NUDE』は、シンガーソングライター・南佳孝が2002年に発表したボサノバのカヴァーアルバムです。そのジャケットには、フランスの画家アンリ・マティスが晩年に手がけた代表作「ジャズ(Jazz)」シリーズの切り絵が使われています。音楽と美術、それぞれの分野で「ジャズ」という言葉が重なり合うところに、このアートワークの面白さがあります。

こちらは、そのアートワークをそのままプリントしたアメリカ製のTシャツ。マティスのコピーライト表記もあり、正規にライセンスを受けた一枚だとわかります。タイの骨董屋で見つけたもので、ネット上でも見かけたことがなく、おそらく世界に一枚しか存在しない一着だと思っています。

アンディ・ウォーホル トマト缶Tシャツ

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1990s アンディ・ウォーホル トマト缶T

キャンベルスープ缶(トマト)は、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルを代表するモチーフのひとつです。1962年、スーパーマーケットに並ぶ日用品のパッケージをそのままキャンバスに描いたことで、美術と大衆文化の境界を塗り替えました。

こちらは、そのモチーフを落とし込んだ90年代のヴィンテージTシャツです。美術館の壁を飾る作品が、こうして一枚の服として日常に溶け込んでいるところに、ウォーホルらしい遊び心が感じられます。

M.C.エッシャー ロングスリーブT

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1990s M.C.エッシャー ロングスリーブT

オランダの版画家M.C.エッシャーは、現実にはあり得ない構造を精緻な技法で描き出す「だまし絵」の作家として知られています。階段が上りながら下っていく、水が高いところへ流れていく——そうした矛盾を、見る者に違和感なく受け入れさせてしまう緻密さが持ち味です。

こちらは、そのエッシャーの作品世界をプリントした90年代のロングスリーブTシャツ。見る角度や視点によって印象が変わっていくエッシャーらしさが、そのまま一枚の服に閉じ込められています。

03 / STÜSSY T-SHIRTS

Stüssy Tシャツ

1980年、カリフォルニア州のラグナビーチでサーフボードの製作者だったショーン・ステューシー(Shawn Stussy)が始めた、小さなローカルブランドから始まりました。ストリートファッションの原点と呼ばれているブランドの、初期のアイテムです。

Stüssy Knowledge Is King Tシャツ

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1980s Stüssy “Knowledge Is King” T

「シャドーマン」と呼ばれるグラフィックは、Stüssyを象徴するデザインのひとつです。こちらはその初期モデルにあたる一枚で、「Knowledge is King(知は力なり)」という力強いメッセージが施されています。今なお高い人気を誇るグラフィックであり、80年代当時のアメリカ製という点でも貴重な一着です。

アメリカ・ロサンゼルスで購入しました。シンプルながら芯のあるメッセージ性と、80年代アメリカ製ならではの生地の質感に惹かれて手に入れた一枚です。

Stüssy Classic Remix Baby Photo Tシャツ

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1980s Stüssy “Classic Remix Baby Photo” T

Stüssyを語るうえで欠かせないのが、サンプリング文化です。サンプリングとは、既存の何かをもとにStüssy独自のデザインへと落とし込む手法のこと。ストリートブランドにおいて今では当たり前となったこの手法の先駆けとなったのが、Stüssyでした。有名ブランドをサンプリングしたグラフィックがよく知られていますが、こちらは写真を元ネタにデザインされた一枚です。

このプリントの元になった写真は、幼稚園の卒園アルバムのようなものからサンプリングされたと言われています。ブランドロゴのサンプリングとはまた違った、どこか温かみのあるユーモアが感じられる一着です。

Stüssy Stusnics Tシャツ

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1980s Stüssy “Stusnics” T

こちらも、当時のサンプリング文化を象徴する一枚です。ソニーのオーディオブランド「テクニクス」をモチーフに、Stüssy独自のデザインへと落とし込まれています。

ブランドロゴを大胆にリメイクしてしまう、Stüssyらしい遊び心が詰まった一着。知っている人が見るとニヤリとしてしまう、ユーモアのあるグラフィックです。

04 / DENIM

デニム

世の中に存在するデニムは、「リーバイスか、それ以外か」で大きく二分できると思っています。それくらい、リーバイスはデニムの歴史そのものを作ってきたブランドです。

Levi's 501ZXX デニム

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1950s Levi’s 501ZXX

リーバイスの501は、1873年に誕生したリベット付き作業用パンツを原型とし、その後501という品番が与えられて以来、時代に合わせて仕様を変えながら生産され続けてきました。1954年には、東部の消費者に向けてボタンフライではなくジッパーフライを採用したスリムシルエットのモデルが登場します。これが「501ZXX」で、従来のXXよりも都会的で洗練された一本として市場に投入されました。

こちらは、その1950年代に作られた一本です。色がかなり残っている状態で、リペア(補修)も一切入っていません。当時の時代背景を色濃く残したまま、ここまで良好な状態で残っている個体は非常に貴重です。

Levi's 501 Redline デニム

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1980s Levi’s 501 Redline

リーバイスの501は、決して一つの完成形として作られ続けてきたわけではなく、それぞれの時代の空気に合わせてシルエットや仕様を少しずつ変化させてきました。赤耳(レッドライン)のセルビッジデニムを使用したこのモデルも、その変遷の中の一本です。

先の501ZXXが作業着としての無骨さを残していたのに対し、こちらはよりファッション性に特化した一本。同じ501という品番でありながら、時代ごとに表情を変えていくところに、リーバイスというブランドの奥深さを感じます。

本日はご来場いただき、誠にありがとうございます。

結婚式という節目に、このウェルカムスペースを自由に使っていいと言っていただいたので、僭越ながら趣味のヴィンテージ古着を少しだけ展示させてもらいました。

洋服、こと古着やヴィンテージには、言葉ではうまく言い表せない魅力があると思っています。そんな魅力を一人でも多くの方に知ってもらうこと、そして何より、隣にいるパートナーを幸せにすること。これからその両方に、全力を尽くしていきたいと思います。

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