【素材の話】シャモアクロスとは?ワークシャツに使われる上質コットン

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素材の話 シャモアクロスとは?

 

ネルシャツでもデニムシャツでもない。
特にこれからの肌寒い季節にかけて、一度着ると手放せなくなる生地—それがシャモアクロス(Chamois Cloth)です。

近年では、古着ではネルシャツが再注目されていますが、ちょっと違う角度からシャモアクロスについて解説していきます。
この記事では、素材そのものに焦点をあてて「どのような素材なのか?」「魅力」を解説します。

シャモアクロスとは?

「シャモア(Chamois)」とは、もともとヨーロッパのカモシカの皮を意味する言葉。
この皮を鞣(なめ)して作られる柔らかい革が「セーム革」と呼ばれ、
その肌触りをコットンで再現したのがシャモアクロスです。

つまり本物の革ではなく、
「セーム革のような質感を持つ厚手コットン」という位置づけになります。

起毛をかけた表面は、しっとりとした手触りで保温性も抜群。
しかも織り密度が高いため、フランネルより丈夫でキャンプなどのアウトドアにも耐える素材です。

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どんなブランドが採用している?

代表的なのはLL Bean。
1927年にシャモアクロス素材のシャツを発売。
改良に改良を重ね現在でも非常に人気の高いアイテムです。
「Chamois Cloth Shirt」は今も同ブランドの定番モデルとして継続しています。

画像:St john’s bay

また、ラルフローレンやRRLでも90年代から採用されており、
ワークシャツながら保温性が高くシャツ一枚で上品さを感じさせる素材として人気を獲得しました。

LL Beanのシャミー・クロス・シャツを探すならこちら:

フランネルとの違い

よく混同される素材が「フランネル(ネル)」です。
どちらも起毛しているため見た目は似ていますが、
大きな違いは厚みと耐久性だ。

シンプルにネルシャツよりも強く、キャンプや釣りなどのアウトドアシーンにも使えます。

つまり、シャモアクロスは“フランネルのタフ版”。
外作業やキャンプなど、ラフな環境にも耐えるのが特徴です。

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経年変化とエイジングの魅力

シャモアクロスは着込むほどに毛羽が落ち着き、自然なツヤが出る素材。
デニムのような色落ちではありませんが、
使い込むほど“くったり”と柔らかくなり、独特の深みを増していきます。

古着市場で90年代のシャモアクロスが人気なのも、
この「使い込まれた質感」が一点ものの魅力として評価されているからです。

どんな季節に向いている?

おすすめは秋〜冬の中間期。
シャツ1枚でもしっかり暖かく、ジャケットのインナーにも相性抜群です。

体温で少し湿るようなぬくもりがあり、
「ネルより丈夫で、スウェットより軽い」
そんな中間的な立ち位置が人気の理由です。

おすすめのシャモアクロスシャツ

ここで、現行でも入手しやすいおすすめを紹介します。

【LL Bean】定番の「Chamois Cloth Shirt」
→タフな素材感と伝統的なシルエット。アウトドアにも。


【Brooks brothers】シャモアクロスシャツ

まとめ

シャモアクロスは、
「フランネルの温もり」と「デニムの耐久性」を兼ね備えた唯一無二の生地。
ワークからタウンユースまで幅広く活躍し、
長く着るほど愛着の増す素材です。

秋冬の一着として、ぜひ手に取ってみてください。

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