黄色いステッチのブーツでお馴染みのドクターマーチン。
2010年代のトレンドでブームとなり、街で見かけない日はなかったほどの誰もが認識しやすいアイコニックなブーツです。
ドクターマーチンといえば何を思い浮かべますか?
ある人はカジュアルな革靴
ある人はパンクロックの象徴
ある人はデザイナーズブランドとのコラボシューズなどなど
人によりさまざまな印象をいだくブランドです。
今回はドクターマーチンの時代による変化について紹介していきます。
1945年 ブランド設立
時代は遡り1945年、ブランドの生みの親でもあるクラウス・マルテンス氏が年配の女性向けに疲れにくい靴を発明しました。それが今なお存続している「エアクッションソール」です。
実はドクターマーチン特有のソールは年配の方をターゲットに発明された技法なのです。
1960年 8ホールブーツ誕生
最もアイコニックな1480 8ホールブーツが発売されます。
舞台は英国に移ります。ドイツで発明されたエアクッションを英国ならではの靴製法に落とし込まれ、とにかく頑丈で歩きやすい靴として広まります。
機能性と2ポンドという価格から工場労働者やポストマンの間でワークブーツとして高い指示を得ます。
1960s
ドクターマーチンの存在を一躍 世に広めた写真がこちら
THE WHO Pete Townshend
彼はTHE WHO(ザ フー)のギタリストであるピート・タウンゼントがドクターマーチンを履いたことにより、ブランドの流れを一変させます。
彼は、自身の階級(労働者)ということに誇りを持っており、そのメッセージとして労働者のアイコンであるマーチンを履き始めました。
1970s
70年代に入るとピートに離郷された他のミュージシャンもドクターマーチンを履き始めます。
この靴に目をつけたのが反骨精神(パンク)を体現するパンクバンド達です。
これより、ドクターマーチンはサブカルチャー音楽のアイコンとして確立します。
中でも【SEX PISTOLS】【The Clash】のバンドの影響力は絶大でパンクの象徴的なアイテムとして世に知られていくこととなります。
sex pistols Sid Vicious(左) The Clash LONDON CALLING(右)
1980s
日本でもTHE BLUE HEARTSによるパンクブームでは、このスタイルが世の中で見られるようになります。その時もこのドクターマーチンのブーツはマストアイテムとして取り入れられています。
2010年代
最近のトレンドではカジュアルな着こなしとして採用されていることが多いです。
レッドウイング以降、なしとされていたブーツのトレンドを再発させたのも他でもないドクターマーチンでしょう
近年 コラボの側面
近年では、数々のブランドとコラボレーションを果たしています。
労働者のための靴として初めったドクターマーチンが世界のデザイナーズブランドとコラボし、毎年さまざまなモデルがリリースされています。
rafsimons(左) rick owens(右)
時代と共に変化するドクターマーチンの印象をまとめました。
どの時代も時代にあった側面があり、今後どのように変化していくのか楽しみです。
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