普通のシャツ?
90年代の古着を語るうえで、〈Ralph Lauren(ラルフローレン)〉の存在を避けて通ることはできない。
古着初心者から、どっぷりハマっている人までお馴染みのブランド「Ralph Lauren」
なぜ、ラルフローレンは今もなお多くの人に愛され続けているのか?
その答えの一つは、「時代を越えても色褪せないスタイル」にあります。
時代を超えても古臭さを感じさせないスタイル。いつの時代でもどんなスタイルでも自然とマッチするような魅力があります。
「Ralph Lauren」のはじまり
実は創業者の名を冠したブランドで創業者はアメリカ出身のラルフローレン氏。1967年にネクタイの販売を主としたブランドとしてスタート。当時の流れを逆行するような古き良きアメリカのスタイルを提案していました。彼の提案するスタイルは評判を得、ネクタイだけでなくアパレル全般に広がっていきます。現在ではアメリカのスタイルを代表する一つのブランドとして世界中に知られています。
“ラルフのシャツ”といえば、やっぱりこれ
今回はそんなラルフローレンの90年代の名品、オックスフォードシャツ「BLAIRE」について紹介します。
どこの古着屋にもあるような定番の中の定番アイテムですが、長い間というかこれからも定番としてあり続けるにも理由があります。
- ゆったりとしたシルエット
- どんなスタイルでも合わせやすい
- オックスフォード生地
今回は上記3つについて解説していきます。
昨今の古着は珍しさや高騰などがフォーカスされがちですが、今回はどこにでもあるが、いいものといえるアイテムです。
シルエットについて
今回ピックしたのは「BLAIRE」というモデル。
由来は人の名前と言われています。
ラルフのシャツの名前は多岐に渡り、地名であったり人の名前であったり様々な由来があります。
90s「BLAIRE」
BLAIRE最大の特徴は、たっぷりとした身幅と、少し落ちた肩のライン。90年代らしい丸みのあるシルエットは、着る人の体型を選ばず、どこか「余裕」のある佇まいを感じさせられます。
ただ大きいオーバーサイズではなく、ゆとりのある箇所と引き締まった部分が計算されており年齢や体格など人を選ばないところも特徴です。
合わせやすさ
次に合わせやすさです。
アメカジらしい着こなしはもちろん、カジュアルやベーシックなどでも着回しがしやすいです。
私自身、イッセイミヤケなどのモードのブランドと合わせることが多いです。
モードとラルフ?となりますが、自然なシルエットゆえにどんなスタイルにも合わせやすいです。
また、90年代当時のラルフはHIP HOPとの親和性もあり、ストリートのスタイルにも自然にマッチします。
オックスフォード生地
最後に生地の良さも特徴です。
シャツの代名詞でもあるオックスフォード生地が採用されています。
程よく厚みがあり、1年を通じて着用できる生地となっております。
オックスフォード生地とは 平織りの一種で、数本の糸をまとめて織ることで通常の平織りシャツよりもすき間が多いので、通気性に優れており、軽く柔らかい生地なのが特徴です。
丈夫ながらシワになりづらい生地です。
長く着れば着るほど風合いが生まれ、自分だけのシャツになるような生地です。
このほかにも様々な生地で展開がされていました。
こちらは比較的珍しいベロア素材のBLAIREです。
このほかにもコーデュロイやインディゴなどさまざまな生地のものが存在します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は90年代のラルフローレンのBLAIREというモデルについて紹介しました。
ラルフローレンのシャツ。どこの古着屋にもあるような定番アイテムですが、調べれば調べるほど個体の違いがあり面白いアイテムの一つです。
ファッションにおいて、古着を選ぶという行為は、“安さ”や“珍しさ”にフォーカスされがちですが
長く着れるという視点も同じくらい大切にしたい価値観だと思っています。
その意味で、BLAIREは90年代の古着の中でも、長く愛用できる相棒的なアイテムだと思います。
オーバーサイジングなモデルはこのほかにも BLAKE, YARMOUTH, BIG SHIRTなどが挙げられます。
それぞれ少し違っているのでぜひ古着屋に行ってモデルごとの違いを確かめていただきご自身の最適な一枚を見つけてください。
また、youtubeにラルフローレンのシャツを5型着比べた動画があるので是非ご覧ください。
コメント