ナイキと並び世界的なスポーツブランドとして知られるadidas アディダス
始まりは1942年、ダスラー兄弟によりドイツで創業された。
今や誰もが知るスポーツブランドとして認知されているがそのブランドの長い歴史の中では数ある名作が発売されてきました。
スポーツブランドとファッションは不思議な関係である
1971年に同ブランドから発売されたテニスプレイヤーがモデルとなったSTAN SMITHスタンスミスは世界でいちばん売れたスニーカーとしてギネスブックにも登録されている。
1969年に発売されたSUPERSTAR スーパースターはバスケットシューズとして発売されたが、80年代にはストリートシーンに進出しHIP HOPのアイコニックシューズとして確立されました。
当初スポーツ目的にデザインされたアイテムは時にファッションアイテムとして昇華されます。
特にアディダスは歴史が長く、さまざまな時代でアイコニックなファッションアイテムとして愛用されてきました。
今回紹介するトラックジャケットも間違いなくそのアイテムの一つでしょう。
もともとはアスリートが競技をする際に着用するために発売されたトラックジャケット(ジャージ)ですが、今日ではファッションアイテムとして見ることも多いでしょう。
ランDMCやオアシスのノエルギャラガー、ボブマーリーなど数々の著名人に着用されることでファッションアイテムとして確立されました。
ジャージ特有のほどよいゆるさがコーディネートの抜け感を演出します。
数あるトラックジャケットの中から今回は主に70年代から80年代にみられる【デサント】企画のものについて深掘りをしていきます。
アディダスとデサントの関係
アディダスとデサントは1970年から98年にかけてライセンス契約を締結していました。
当時はデサントが日本国内におけるアディダスの販売代理店であり、日本にアディダスというブランドを広めることに大きく貢献しました。
そのため日本国内の古着として認識されているアディダスジャージはこのデサント企画のものが多く、日本企業のライセンスだからこそ本国やアメリカのものとは毛色が違う点もあり独自の魅力があります。
タグによる年代判別
70年代
「BRD/W.GERMANY」
→西ドイツ製の記載
「PRODUCED BY DESCENTE UNDER ADIDAS LICENSE」
→デサントによるライセンス製品である記載
「DIE MARKE MIT DEN 3 STREIFEN」
→3ストライプのブランド
80年代
西ドイツの表記が消える
背面にあったライセンス表記が表に記載される。
90年代
プリントタグに変更
3本線のタグが特徴。
特徴
デサント特有の特徴としてはネックが顎下まであることだろう。
保温性のためか、他国のアディダス製品と比べてもネック部分が非常に長く設計されている。
以前はやぼったいトラックジャケットとして不人気であったが近年になり、著名人や女優が着用したことにより逆に今の時代に合っていると再評価されている。
また、裾にトレフォイルのデザインが入るものは現行モデルにはないため、デサント企画ならではのデザインとして人気が高い。
裾に入ったトレフォイル
以前はリサイクルショップなどで多くみられたデサント製アディダスだが昨今は人気が高まり、フランス製やアメリカ製のヴィンテージアディダス同様、高額で取引されている。
ぜひヴィンテージのトラックジャケットを探す際にこのデサント企画であるか、ということを一つの参考にしてください。
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